多くの家では、玄関に庇を取り付けます。
玄関の庇は、外出時・帰宅時の私たちや玄関ドアを雨や日差しから守ってくれる大切なものです。
庇を取り付ける際には、さまざまな種類があるため、どんな庇を取り付ければいいか悩まれることもあるでしょう。
こちらの記事では、玄関に庇を取り付ける際には、どのようなサイズの庇を選べば良いのかを解説いたします。
玄関の庇(ひさし)に最適な長さ
雨除けや日除けとしての役割を持つ庇ですが、十分な長さがなければその役割をしっかりと果たすことができないこともあります。
玄関の庇の最適な長さはどれくらいなのでしょうか?
さまざまな意見がありますが、雨除けの役割を果たすには、奥行きが900mmあれば、庇としての役割を果たすことができると言われています。
ただ、あくまで一般的な意見であるため、参考の一つとして考えておくようにすると良いでしょう。
日除けとして考えた場合には、また別の指標があります。
実際に、庇を設置する建物で考える場合には、庇の下部から床面までの高さの0.3倍ほどの長さの出幅があればその役目を果たすことができます。
まずはご自身で長さを測ってから、この2つの条件を参考として庇を選ぶようにすると良いでしょう。
雨除けを重視するならさらに大きいサイズの庇(ひさし)を
買い出しの際の荷物が多くなることが予想されるなどの理由で、雨除けとしてのより高い効果を求められることもあるでしょう。
そういった際には、より大きなサイズの庇を設置することも検討するようにしましょう。
当然ですが、庇のサイズが大きいほど、雨除けとしての効果は高くなります。
大きい庇(ひさし)の場合は建ぺい率に要注意
庇を取り付ける際には、建ぺい率にも注意が必要です。
玄関に庇を取り付ける際、庇の奥行きが1000mm以下であれば、建ぺい率を気にする必要はありません。
ただ、庇の大きさが1000mmを超える場合、建物の面積の一部に含まれるようになってしまうので、庇の大きさに注意を払う必要が出てくるのです。
もしも、庇を含んだ建物全体の面積が、建ぺい率の範囲を出てしまう場合には、建築基準法を違反することになってしまうため、設置をすることができません。
重要な内容であるため、覚えておくようにすると良いでしょう。
おわりに
玄関に取り付ける庇は、どのようなサイズが適しているか、またその考え方についてご説明しました。
庇を取り付ける際には当記事の内容を参考にしていただけますと幸いです。