庇は壁から出っ張るように取り付けられ、雨風を防いで適度な日光を室内に取り入れます。
庇を設置している壁には一定の負荷がかかるため、重量に耐えられる下地(したじ)が必要になります。
今回は、庇を設置する下地の特徴や選び方、下地に必要なものについて解説します。
建物における「下地」とは?
建物で使われる下地とは、フローリングやフロアタイル、ビニールクロスといった、仕上げ材を設置するためのものを指します。
使われる素材にはモルタルや構造用合板、石膏ボードなどが含まれており、いずれも建物の構造を強化するために用いられます。
上記以外にもタイル下地や塗装下地、防水下地といったものが含まれており、使われる素材は用途によってさまざまです。
庇における下地とは?
一般的に馴染みのある下地とは、左官工事などで先述したような仕上げ前の下処理のことを指しますが、庇設置の観点ではこのような下地は「外壁」のことを指します。
庇における下地とは、外壁の奥にある「角材」や「鉄骨」などを指し、庇を取り付ける際にしっかりと固定するためにも必要なものです。
庇の下地に必要なもの
こちらでは、当社の庇を設置する際の手順をご紹介します。
※一部商品は設置方法が異なります。
吊元を設置
吊元とは、下地に取り付ける際に使われる金具で、当社の吊元は断面図が「ヒ」の字になっています。
庇を設置する前に下地の耐荷重量や庇のデザインを確認・決定します。
設置しても問題ないようでしたら、吊元を下地に取り付けます。
庇本体を取り付ける
当社が取り扱う庇のなかには、幅が狭い板を何枚も並べて庇を構成するものがあります。
お客様が希望する幅になるように、何枚も板を並べたあとはパネルが落ちないように固定し、両端をフタ類で納めます。
オプションの設置
当社の庇には、樋やサポートポールといったオプションを取り付けられるものがあります。
樋は雨水を地面に流す役目を持ち、サポートポールは庇の強度を上げるために取り付けられます。
オプションの要不要は、お客様のご要望や施工会社からの提案で判断します。
当社商品ページ:AD-R 逆勾配ひさし
(https://www.alfin.co.jp/products/adr/)
おわりに
本記事では、庇を設置する場所の下地についてご説明しました。
比較的よく耳にする下地は、左官工事などで用いられる仕上げ前の下処理のことを指しますが、庇における下地は、庇を取り付ける際に必要な外壁の奥にある「角材」や「鉄骨」などを指します。
庇の設置を検討している方は、施工会社に下地の耐荷重量を調べてもらいましょう。