庇は雨風や強い直射日光を防ぐために、窓や玄関の上に取り付けられます。
しかし、場合によっては道路にはみ出してしまう可能性があります。
本記事では、庇が道路にはみ出した場合について解説します。
庇が道路にはみ出すのは違法?
結論として、庇を含め建物が敷地内から道路上にはみ出てしまうことは違法行為です。
道路は公共の場であり、はみ出した部分は公共の利益を損なうだけではなく、場合によっては生命を危機にさらしてしまう可能性があります。
一方、意図せず道路にはみ出してしまった庇には財産権が認められるため、すぐには撤去を求められませんが、指定期間内に対処を行う必要があります。
特に、築年数が古い家屋は敷地内のギリギリに立っていることが多いため、庇が道路にはみ出してしまう可能性が高いです。
例外として、下記の場合は道路にはみ出しても庇を取り付けることができます。
- 建物が公共の施設である
- 公益上必要なもの
- 通行の支障がなく、安全上、防火上、衛生上の利便性を妨げない
- 建築審議会に申請をして同意を得ている
参考ページ:e-Govポータル「境界線付近の建築の制限 第二百三十四条」
(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089)
庇が道路にはみ出した場合はどうなる?
先述した民法第二百三十四条には、「建物を築造するには、境界線から五十センチメートル以上の距離を保たなければならない」といった旨が記載されています。
そのため、地方自治体や近隣住民から道路にはみ出した部分について指摘を受けた場合は、上記の法律に基づいて是正する必要があります。
また、これから庇を取り付けようと考えている際、どうしてもはみ出してしまう場合は先述の法律に抵触してしまうため、設置することができません。
当社の庇はmm単位で設定、取り付けができるため、道路にはみ出さずに雨風や直射日光を防ぐことができます。
道路に近い窓や玄関に庇を設置する際は、出幅を自由に調整できるものを選びましょう。
参考ページ:当社商品ページ「製品案内(出幅別)」
(https://www.alfin.co.jp/products/)
おわりに
本記事では、庇が道路にはみ出した場合についてご紹介します。
民法第二百三十四条により、庇など建築物は道路にはみ出してはいけない旨が記載されているため、はみ出した場合は法律違反となります。
一般的に築年数が古い家屋は敷地内のギリギリに建築されることが多いため、庇を設置した際、民法に抵触する可能性が高くなります。
そのため、庇をあとから設置する際は、出幅を自由に設定できるものを選びましょう。