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庇と固定資産税の関係

日常生活において雨風が窓に当たったり、日光が室内に入ってまぶしかったりといった経験をしている方もいらっしゃると思います。

そのような場合は庇を設置することで雨風や日光を防いでくれるため、快適な生活を送れるでしょう。

一方、庇は家屋から出っ張る形で取り付けられるため、固定資産税が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、庇を取り付けると固定資産税が増額するのかを法律の観点から解説します。

 

 

「固定資産税」とは?

固定資産税とは、毎年1月1日時点での住宅やマンション、土地といった固定資産を所有する方が支払う税金です。

役所の職員が現地を訪問し、敷地面積や延床面積など土地や家屋に関するさまざまな情報を確認したうえで税額が決まります。

支払い対象となるのは下記の土地・家屋・償却資産の3種類です。

 

土地

固定資産税の対象となる土地には、田畑や牧場、山林などが含まれます。

一般的に評価額は実勢価格の7割程度ですが、地価が高いエリアほど税額が高額になる傾向があるため、購入時には注意しましょう。

 

建物

建物については住宅やマンション、工場など土地に建てられているものが対象です。

固定資産税を計算する際、フロアの面積の合計である「延床面積」を元に算出されます。

なお、下記の場所は延床面積には含まれません。

  • 天井の高さ が1.4m 以下の場所
  • 吹き抜け
  • バルコニーやベランダ
  • 地下室から土壌面までが1m以内で、延床面積の1/3以内の地下室
  • 延床面積の1/5以内のビルトインガレージ

 

償却資産

償却資産とは工場の機器設備、パソコンといった土地や建物以外の資産です。

こちらは固定資産税が非課税とされない限りは申告義務が法律によって定められています。

 

固定資産税の支払いは年4回の分納形式であり、自宅に納税通知書が届いてから指定期日までに支払いましょう。

 

庇を取り付けると固定資産税が増額する?

結論として、庇は建物から突き出している部分が1m未満の場合は課税対象外になります。

こちらは建築基準法内に記載されており、役所の職員が現地を訪問して長さなどを測定します。

ただし、1mを超えても「〇mなので〇〇円の課税」といったように長さによって定額制ではなく、市町村によって定められている単価が適用されます。

 

出典:e-Govポータル(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325CO0000000338

 

おわりに

本記事では、庇と固定資産税の関係性について解説しました。

庇は1m以下の場合は固定資産税の対象外となり、1mを超えても定額制で税額が増加するわけではありません。

市町村で定められている単価によって固定資産税が決定するため、現地で役所の職員に査定をしてもらうことで算出されます。

庇を設置する際、デザインだけではなく出幅にも注意しましょう。