庇(ひさし)のアルフィンTOP > 庇(ひさし) > 庇も対象となる「パッシブデザイン」についてご紹介

パッシブデザインについて

近年では、「省エネ」や「再生エネルギー」といった、地球環境に配慮した家屋が設計されることが多い傾向にあります。

そのなかには、機械を使わずに太陽光や風力、熱などを自然から取り入れて利用する、「パッシブデザイン」と呼ばれるものがあります。

本記事では、庇にも該当する「パッシブデザイン」についてご紹介します。

 

 

「パッシブデザイン」とは?

パッシブデザインとは、機械の力を利用せずに自然の力を生活に取り入れることを指します。

たとえば、屋外と屋内の温度差を利用して換気を行う「温度差換気」や、太陽光を室内に取り入れるといったことが挙げられます。

パッシブとは「受動的、受け身的」といった意味を持つ英単語で、自然の力を受け取って快適な生活を送るパッシブデザインと合致していると言えます。

 

「アクティブデザイン」とは?

アクティブデザインとはパッシブデザインと対になる言葉で、機械や設備などを使って快適な環境を作り出すことを指します。

エアコンや暖房器具など、能動的に環境を整える家電を使用することもアクティブデザインだと言えます。

 

家屋におけるパッシブデザインの事例

こちらでは、家屋におけるパッシブデザインの事例をご紹介します。

 

事例1:蓄熱素材の使用

家屋には、蓄熱性が高い素材が使われることがあります。

コンクリートやタイルは太陽の熱を蓄積しやすい素材であるため、窓辺に設置しておくことで冬場でも太陽の熱を吸収し、室内を暖かくすることができます。

 

事例2:換気

窓を東西や南北など2箇所に設置することで、風通しが良くなります。

料理やペットのニオイなどを逃がす道ができるため、室内にニオイがこもらなくなります。

 

庇もパッシブデザインに含まれる

庇の役割は夏場などの強い日差しをさえぎり、室内の温度上昇を防ぐことです。

また、冬場は太陽光が横から入るため、庇は太陽光をさえぎることなく明るさや熱を取り入れることができます。

この作用は機械を使わず自然のエネルギーを利用しているため、パッシブデザインであると言えます。

 

おわりに

本記事では、パッシブデザインについてご紹介しました。

パッシブデザインはエアコンや暖房などの機器を使わず、快適な室内空間を作り上げることで、省エネや再生エネルギーを利用しているものです。

夏場において庇は太陽光をさえぎり、室内温度上昇を防ぐために使われます。

冬場は日差しが横から入るため、明るさと熱を取り込むことができます。

機械に頼らず、光熱費を抑えて生活したい方はパッシブデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか。