庇は家屋の外壁から出っ張るような形状で設置される、雨風を防いで適度な日光を取り入れることを目的とした設備です。
雨風や大雪にさらされた庇を見た方のなかには、「庇が落ちてこないだろうか」と思う人は多くいらっしゃることでしょう。
庇に限らず、片方のみが固定され、残りの箇所が自由になっているものを建築業界では「片持ち」と呼びます。
本記事では、片持ちの庇について、木造建築に設置しにくい理由とあわせて解説します。
片持ちの庇とは?
建物における片持ちとは、一辺を固定して残りの辺を固定していない状態を指します。
一般的には梁や軒、庇に用いられるもので、建物によっては階段が片持ちとなっているものがあります。
庇の場合、家屋の外壁から出っ張るような形状で設置されているため、落ちてこないかと不安になる方が多いものです。
実際に、庇には耐荷重量が設けられており、重量以上の力がかかった場合は破損や落下といった事故になる可能性があります。
しかし、庇は日常生活を送るうえで発生する負荷に十分耐えられるように設計されているものです。
当社が販売している庇のなかには、1平方メートル当たり1,000kgまで耐えられるものがあります。
また、当社の庇には力を分散して元に戻る「たわみ」を持たせており、荷重や吹き下ろし、吹き上げの風にも対応しています。
当社説明ページ:庇について
木造建築に設置しにくい理由
庇を設置する際、設置後に取れてしまわないように施工会社は壁の耐久性を確認します。
木造建築はコンクリート造やRC造の家屋と比べると、耐久性が低い傾向にあります。
耐久性が低い木造建築に庇を設置した際に、大雨や積雪、強風にさらされると外壁がはがれて庇が落下することが考えられます。
庇は無事でも、外壁がはがれてしまうと建物の決壊という大きなリスクを背負ってしまいます。
そのため、施工会社は庇を設置する前に、必ず現地を訪問して設置の可否を確認します。
当社には庇を上から支えるポールを用意しているため、設置可能な家屋が多いといった特徴があります。
当社商品ページ:AP60 サポートポール仕様
(https://www.alfin.co.jp/products/ap60-supportpole/)
おわりに
本記事では、片持ち庇について木造建築に設置しにくい理由とあわせて解説しました。
建物における片持ちとは、一辺が固定されていて残りの辺が固定されていないものを指します。
庇の場合はほとんどが片持ちとなり、耐久性が低い木造建築の場合は外壁ごとはがれてしまう可能性があります。
庇を設置する前に、施工会社に庇を設置できるのかを確認しておきましょう。