日本の住宅や寺社仏閣など伝統的な建物には、ほかの国では見かけないような設備があります。
雨風を防いで日光を取り入れる機能を持つ庇もそのなかに含まれており、季節が変わっても快適に過ごすことができます。
また、古い日本の建造物には「天蓋(てんがい)」と呼ばれるものが設置されていることがあります。
本記事では、大型ビルの庇にも見られる「天蓋」とはどのようなものなのかをご説明します。
「天蓋」とは?
本来、天蓋とは仏像の頭上にかざす衣笠を指す荘厳具であり、箱型や傘型・華型などさまざまな形状があります。
元となったのはインドの日傘であると言われており、高貴な人ほど豪華な日傘を使用していたとされていたことが由来と言われています。
仏像に使われる天蓋には信仰心が熱心な方や尊い人を守る役割を持っており、仏の偉大さに比例して天蓋も豪華になります。
インテリアとしての天蓋
また、天蓋は中世ヨーロッパが発祥のものであるという説もあるようで、こちらは寝室に設けられています。
中世ヨーロッパの貴族が住むお城には、独立した寝室がありませんでした。
そのため、ベッドの周りに天蓋を設置することによって、各人のプライベートスペースを獲得することができました。
現在では女性の寝室などに設置するといった、インテリアのアクセントとして使われています。
天蓋形の庇とは?
天蓋型の庇とは、キャノピーを指すもので、一般的には大型の建物に使われる庇をキャノピーと言われていますが、その性能に大きな違いはありません。
外観としては住宅の屋根とは異なり、庇の周囲が壁に囲まれていない点が特徴として挙げられます。
もちろん、庇としての機能も持ち合わせているため、エントランスに入り込む雨風を防いだり、直射日光を遮ったりします。
当社でも、大型ビルや商業施設を対象とした庇を用意しております。
特に、「ADシリーズ」は優れた強度に加え、大型重機が不要な施工法のため、トータルコストを防ぐことができます。
当社商品ページ:「ADパネル」
(https://www.alfin.co.jp/products/adpanel/)
おわりに
本記事では、大型ビルの庇にも見られる「天蓋」とはどのようなものなのかをご説明しました。
本来、天蓋は仏像の頭上にかざす荘厳具であり、インドの日傘がルーツだと言われている設備です。
中世ヨーロッパでも天蓋が使われていましたが、こちらはインテリアとして寝室の天井に取り付けられていました。
天蓋型の庇とはキャノピーのことを指すもので、大型ビルや商業施設に取り付けられます。
庇としての機能を持つため、雨風や直射日光を遮ることができます。
庇を設置して、自分だけではなくお客様にも快適にお越しいただきましょう。