庇(ひさし)のアルフィンTOP > 庇(ひさし) > 庇を固定する際に使用するボルトのピッチとは?規格で決まっている?

庇を固定する際のボルトのピッチ

庇を設置する際は、金具や本体といったさまざまなパーツを使用します。

庇をしっかりと外壁などと固定するためにボルトを用いることがありますが、その際に「ピッチ」と呼ばれる言葉が使われています。

具体的に、ピッチとはどういうもので、何を指すものなのでしょうか。

本記事では、庇を固定する際に使用するボルトのピッチについて解説します。

 

ボルトのピッチとは?

ボルトのピッチとは、ボルトの中心から隣のボルトの中心までの長さを指すものです。

一般的にはP=○○と表現されるもので、ミリ単位で表されることが多いです。

たとえば、P=4500と記載されている場合、ボルトとボルトの間は中心から4.5m空けるようにということを表します。

ボルトの位置はメーカーが製造した庇が、最も安定すると考えられるポイントに設定されます。

しかし、一般のお客様が使用することはほとんどなく、施工会社やメーカーといった業者が使う指標といえます。

 

ネジのピッチとは?

ボルトのピッチと混同されることがある言葉のひとつとして、「ネジのピッチ」と呼ばれるものがあります。

ネジのピッチとは、ネジの山と山の間の距離を指すもので、ネジの大きさで決められています。

たとえば、規格がM3のネジはピッチが0.5mm、M12のネジは1.75mmといったことが挙げられます。

また、ネジには一般的に使われる並目(なみめ)と、ピッチが細い細目(ほそめ)があります。

下記、ネジのピッチの一例です。

 

ネジ系 並目ピッチ 細目ピッチ
M1 0.25 0.2
M1.2 0.25 0.2
M1.6 0.35 0.2
M2 0.4 0.25
M2.5 0.45 0.35
M3 0.5 0.35
M4 0.7 0.5
M5 0.8 0.5
M6 1.0 0.75
M8 1.25 1.0
M10 1.5 1.25
M12 1.75 1.25
(M14) 2.0 1.5
M16 2.0 1.5
(M18) 2.5 1.5
M20 2.5 1.5
(M22) 2.5 1.5
M24 3.0 2.0
(M27) 3.0 2.0
M30 3.5 2.0

 

ネジとボルトの違い

多くの方にとって、ネジとボルトは同じようなものだと思われる方が多いと思います。

下記、ネジとボルトの違いです。

 

ネジ

らせん状の溝があるものの総称で、外側に溝がある雄ネジ(おねじ)と、内側に溝がある雌ネジ(めねじ)があります。

そのため、ネジのなかには後述するボルトが含まれているといえます。

 

ボルト

先端を留めるナットと1セットで使われるネジで、外側に溝が付いている大きな雄ネジです。

ナットは内側にらせん状の溝が彫られた雌ネジを指します。

 

また、頭の部分が6mmを超えており、六角形や四角形の形状のものはボルトといわれる傾向にあります。

 

おわりに

本記事では、ボルトのピッチについて解説しました。

ボルトのピッチとは、ボルトの中心から隣のボルトの中心までの長さを指すものです。

類似する言葉にはネジのピッチと呼ばれるものがありますが、シチュエーションによって使い分けられています。

庇を安定して設置する際には、ボルトやネジのように小さなものでも緻密な計算が行われているものです。