庇(ひさし)のアルフィンTOP > 庇(ひさし) > 庇にも影響を及ぼす吹き上げ風圧の「吹き上げ荷重」についてご紹介

吹き上げ荷重について

庇は窓に吹き付ける雨風を防ぎ、適度な日光を室内に取り入れる機能があります。

一般的には上からの対策が施されている庇ですが、下から上に吹き上げる風への耐性は考慮しているのでしょうか。

本記事では、庇にも影響を及ぼす「吹き上げ荷重」についてご紹介します。

 

 

「吹き上げ荷重」とは?

吹き上げ荷重とは、台風や強風など下から吹き上げる風の強さを指すものです。

住宅に打ち付けられた風は下から上に移動し、庇や軒、屋根に伝わります。

吹き上げ荷重の値が高いほど風の影響が強いことを指し、庇などを吹き飛ばそうとする力が働きます。

庇を設置する際には上から打ち付ける雨風だけではなく、下から吹き上げる風の強さも考慮する必要があります。

下記、吹き上げ荷重を算出する数式です。

 

吹き上げ荷重=(風力係数×風圧力-自重)×庇の出幅

 

風力係数は建物が風力を受ける度合いを示す係数で、風圧力は風の速さや強さなどを数値化したものです。

そこに、庇本体の重さと出幅を考慮することで、吹き上げ荷重は算出できます。

そのため、庇が軽くて長いほど吹き上げ荷重の値が大きくなります。

 

庇と吹き上げ荷重の関係性

軽量で出幅が長い庇を設置していると、風の影響を強く受けてしまうため台風や強風の際に吹き飛んでしまう可能性があります。

また、吹き飛ぶ際に壁の接地面の金具などがはがれてしまい、外壁が傷ついたりヒビが入ったりします。

特に、昔の住宅によく取り付けられているトタン製の庇は軽量であるため、風の影響を受けやすいものです。

庇の出幅について、建築基準法では1m未満のものは建築面積に含まれないため、一般的には1m未満のものが取り付けられています。

そのため、吹き上げ荷重を考慮する際、庇のスペックをメーカーに確認しておきましょう。

自分が希望する庇が軽量だった場合、オプションなどで用意されているポールの設置を進められることがあります。

下記、当社でご用意しているポール付き庇の一例です。

こちらは高い安定感があるため、風の影響に懸念がある多くのお客様からご依頼を頂いています。

 

当社商品ページ:AP60 サポートポール仕様(アルポリックひさし)
https://www.alfin.co.jp/products/ap60-supportpole/

 

おわりに

本記事では、庇にも影響がある「吹き上げ荷重」についてご説明しました。

吹き上げ荷重は下から上に吹き上げる風の強さを指すもので、軽量で出幅が長い庇ほど数値が高くなる傾向にあります。

風の影響を強く受けると庇が吹き飛んでしまう可能性が高くなるため、庇を設置する際は本体のスペックを確認しておきましょう。