庇(ひさし)のアルフィンTOP > 庇(ひさし) > 庇の上に雨を溜めないために設けられる勾配について解説

庇の上の勾配

庇は長い間雨風や直射日光にさらされるため、高い耐久性の素材が用いられます。

しかし、庇の上に雨水が蓄積されることで、腐食が進行したり、外壁ごと剥がれ落ちたりする可能性があります。

そのため、庇には一定の勾配が設けられていることをご存知でしょうか。

本記事では、庇の上に雨を溜めないために設けられる勾配について解説します。

 

なぜ庇に勾配が必要なのか

庇をよく見てみると、地面と完全に水平ではなく、一定の勾配が設けられているものです。

この勾配は、雨水が庇の上にたまらないようにすることが目的です。

また、勾配は積雪の可能性がある地方では、雪が積もらないように大きく設けられます。

庇を設置する際は、施工会社は外壁の強度などを確認するため実地検査を行います。

ほとんどの場合、一定の降水量や積雪量、吹き上げ荷重に耐えられるかを確認するため、庇のトラブルは発生しないものです。

しかし、豪雨や豪雪などにより、想定以上の雨や雪が庇の上に溜まると、外壁が剥がれ落ちる危険性があります。

雪の重さは1立方メートル当たり150kg以上と言われており、それ以上積もると数百kgにも及びます。

そのため、庇には一定の勾配を設けて、雨や雪が積もらないようにしなければならないのです。

 

当社の庇にも勾配が設けられています

当社の庇にも、上部に雨や雪が蓄積しないように勾配が設けられています。

一見地面と水平に見える庇でも、よく見てみると少し傾いていることがお分かりいただけることでしょう。

しかし、雨や雪を地面に逃がす際、水分が打ち付けられることにより外壁が汚れたり、大きな音を出したりします。

そのため、当社では落とし口やたてどいなどを設置して、静かに水を流すことができるオプションのご用意があります。

また、庇自体にも改良を加え、先端から外壁に向かって勾配が付けられている「逆勾配」の庇も取り扱っています。

庇の上に降り注いだ雨や雪を、外壁に沿って取り付けられた樋をつたって地面に流します。

美観が気になる方でも、自宅のデザインを損ねることなく取り付けることができる点も魅力のひとつです。

当社商品ページ:AD-R 逆勾配ひさし

https://www.alfin.co.jp/products/adr/

 

おわりに

本記事では、庇に勾配が設けられている理由について解説しました。

勾配は庇の上部に雨や雪が溜まらないように設けられており、積雪地域では勾配が大きく設けられています。

はじめて庇の勾配を見た方は「歪んでいる」と思われるかもしれませんが、これは庇の機能を向上させるためのものです。