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庇に雨樋は必要

庇を設置したいと考えられている方は、窓に当たる雨風や強い直射日光に悩まされていることでしょう。

窓から飛び出すように設置される庇には、雨風を防いで適度な日光を室内に取り入れる機能があります。

また、庇のなかには雨樋(あまどい)を設置することができるものがありますが、設置するメリットはあるのでしょうか。

本記事では、庇に雨樋は必要なのかについて、なかった場合は建物にどのような影響を与えるのかをご説明します。

 

雨樋の役割

雨樋は屋根や庇から流れ落ちる雨水を、地面や下水に流す役割を持つ筒状の設備を指します。

庇は窓に当たる雨風を防ぎ、室内に侵入する雨水を防ぐ役割を持ちます。

しかし、庇の上部に蓄積された雨水は、そのまま端から地面に落下してしまいます。

高い位置から落ちた雨水は長い期間を経て地面を削るだけではなく、ビシャビシャと大きな音を立てるものです。

雨風が窓に当たらなくなっても、地面に落ちるときの音を不快に感じる方がいらっしゃることでしょう。

雨樋を設置することで、雨水は庇の端からではなく雨樋を通って地面に流れるようになります。

その結果、雨水は地面を削ることなく静かに流れ落ちるため、雨の日でも音を気にせず生活を送ることができます。

 

雨樋を設置しないとどうなる?

こちらでは、雨樋を設置しなかった場合どうなるのかについてご説明します。

 

地面に落ちた雨水がはねて外壁が汚れる

高い位置から落ちた雨水は、地面を削るだけではなく雨水がはねて外壁を汚す原因になります。

一度地面に落ちた雨水は、土に含まれる雑菌と共に外壁に付着するため、腐食を加速させる原因となってしまいます。

雨樋を設置することで雨水がはねることなく地面に流されるため、外壁の汚れが気になる方は設置を検討しましょう。

 

雨漏りの危険性が上がる

庇を設置していても、家屋自体が古い場合小さな隙間から雨風が侵入してしまうことがあります。

雨漏りによってカビが発生したあと調べてみると、外壁の内部が腐食していた、ということがあるものです。

雨樋は外壁に触れずに雨水を地面や下水に流す働きがあるため、外壁や雨漏りを防ぐことができます。

 

隣家に迷惑をかけない

雨水が引き起こす外壁の汚れや騒音は自宅だけではなく、隣家にも影響することがあります。

隣家ではねた雨水が自宅に付着して汚れてしまったといった近隣住民間のトラブルを避ける際にも、雨樋は活躍します。

そのため、雨樋は自宅だけではなく、隣接した家屋の被害を防ぐ目的で設置することもあると言えます。

 

おわりに

本記事では、庇に雨樋は必要なのかについてご説明しました。

雨樋は屋根や庇から流れ落ちる雨水を、地面や下水に流す役割を持つ筒状の設備です。

雨水をはねさせることなく、静かに地面や下水に流すことができることから、雨漏りなどのリスクを低減することができます。

雨音がうるさかったり、地面の変形を懸念したりしている方は、雨樋の設置を検討してはいかがでしょうか。