庇(ひさし)とは、窓や出入口の上に取り付けられる小さな屋根のことで、日差しや雨除けなどの役割を持ちます。
本記事では、一般的な庇とは逆向きに傾いている、逆勾配庇についてご紹介します。
そもそも庇とは?
庇とは、窓や出入口の上に取り付けられる小さな窓を指し、窓や扉から室内に雨が入り込むことを防いだり、直射日光をさえぎったりする役割を持ちます。
アルミやスチール、強化ガラスといった素材でできている庇はシンプルなデザインの人気が高く、できるだけ建物景観を損なわないものが好まれています。
逆勾配庇とは?
逆勾配とは、壁から先端に向かって上に向いている庇で、雨水を外壁側から排水する構造のものです。
一般的な庇では、雨が降った際には外壁側から先端に向かって水が流れますが、逆勾配庇は外壁側に向かって水が流れます。
そのため、雨水が滴る音を出すことなく、地面に流すことができます。
アルフィンの逆勾配庇「AD-R」
アルフィンの逆勾配庇「AD-R」は、家屋のデザインを損なわないように、可能な限り薄くしただけではなく、一見しただけでは外壁側に傾いていることが分からないような見た目になるように設計しています。
また、外壁側と両端の3方向に樋(とい)を設置しているため、横から雨水が漏れ落ちる懸念も無くなります。
雨水を庇から地面に落とす方法も、専用の縦樋(たてどい)や落とし口の2種類から選ぶことができます。
AD-Rの大きな特徴として、自分で簡単に組み立てることができます。
レールを外壁に設置した後は、下記の手順で庇を組み立てます。
- パネルを吊元レールに差し込む
- パネルをレールにのせる
- レールにパネルをしっかりとおさえる
- 吊元にしっかりと差し込む
AD-Rの仕様
仕様 | 詳細 |
---|---|
全長 | 100mm単位の自由設計 |
出幅 | 500mm~4,000mm 1mm単位の自由設計 ※1,500mm以下ではサポートポール不要 |
化粧樋無し先端部 | 出幅~1,500mm:オプション 出幅1,501~4,000mm:標準 |
材質 | アルミ押出形材 主要部材 (吊元・本体パネル A6N01S-T5) 端部:アルミ・樹脂成形 |
カラー | シルバー、ステンカラー、ブラック 押出形材が嵌合品のため、色にバラツキが生じる場合があります。 |
オプション | たてどい LED照明 |
水の落とし口数 | お気軽にご相談ください |
AD-Rについて詳しく知りたい方は、下記のページをご参照ください。
AD-R 逆勾配ひさし(https://www.alfin.co.jp/products/adr/)
おわりに
本記事では、逆勾配庇についてご紹介しました。
逆勾配庇とは、雨水が外壁側に向かって流れるように設計された庇で、当社が開発した逆勾配庇「AD-R」には下記のような特徴があります。
- 建物の外観を損なわないデザイン
- 外壁側と両端の3方向に樋(とい)が設置されている
- 組み立てが簡単
- 専用のたてどいをセット可能
雨水が滴る音が気になるという方は、逆勾配庇の設置を検討してはいかがでしょうか。