令和元年において、全国で火災は37,000件程度発生しており、1戸だけではなく複数の家屋を巻き込むことがあります。
火災による被害を抑えるため、家屋には可能な限り火に強い素材を使いたいところですが、庇には防火性能は必要なのでしょうか。
本記事では、庇には防火性能が必要なのか、庇に関する建築基準法について解説します。
庇には防火性能が必要なのか
結論として、庇には防火性能が求められます。
庇の防火性能は、国土交通省によって下記のように定められています。
- 準耐火構造の床又は壁に用いる構造方法
- 防火構造に用いる構造方法
- 建築基準法施行令第百九条の三第二号ハ又は第百十五条の二第一項第四号に規定する構造に用いる構造方法
- 不燃材料で造ること
庇に求められる防火性能は、加熱開始後20分間加熱面以外の面に火が発生する亀裂や損傷などを生じさせないことです。
そのため、庇は火に強い素材で作られることが求められます。
参考ページ:国土交通省ホームページ「ひさしその他これに類するものの構造方法を定める件」
(https://www.mlit.go.jp/notice/noticedata/pdf/201703/00006577.pdf)
建築基準法の防火認定について
建築基準の防火認定とは、建物の主要構造部に対して設けられている基準のひとつで、入居者の命や健康、財産の保護を目的としています。
下記、建物の主要構造部に含まれるものと含まれないものです。
建物の主要構造部に含まれるもの
壁、柱、床、はり、屋根又は階段
建物の主要構造部に含まれないもの
間仕切り壁、間柱、付け柱、揚げ床、最下階の床、回り舞台の床、小ばり、庇、局部的な小階段、屋外階段 など
上記より、建築基準法において庇は主要構造部に含まれていないため、防火認定の対象外となります。
アルフィンの庇
当社で製造・販売している庇は不燃材料であるアルミを使用しているため、火災が広がる要因にはなりません。
また、不燃材料の定義である20分以上の耐火性による条件もクリアしているため、亀裂や損傷などを防ぐことができます。
参考ページ:当社ホームページ「FAQ」
(https://www.alfin.co.jp/faq/)
おわりに
本記事では、庇には防火性が必要なのか、建築基準法と庇の関係性について解説しました。
国土交通省では、庇には20分以上の加熱による亀裂や損傷などを防ぐことができる耐火性能が求められます。
また、国土交通省において庇は建物の主要構造部に含まれていないため、防火認定については不要です。
当社の庇は不燃材料であるアルミを使用しているため、庇の亀裂・破損だけではなく、20分以上の耐火性能を備えています。
快適な生活だけではなく、安全性も考慮した庇を求めている方は、不燃材料が使われている庇を選びましょう。